アフリカでの古着アップサイクルは、単なるリサイクルではない

私たちが衣類を手放したあと、その行き先はどこなのでしょうか。
そして、どのように扱われているのでしょうか。
「アフリカに古着を送ろう」
そのような呼びかけを見たことがある人も多いかもしれません。

実は、日本を含む先進国からアフリカへ、非常に多くの古着が送られています。
一見、使われなくなった衣服が、別の国で再度使われることは、よろこばしいことのようにも思えるかもしれません。
しかし、この流れがアフリカの環境や産業に悪影響を及ぼしているのです。

アフリカは、先進国からの古着であふれています。
耐久性のないファストファッションの服や、ダメージが大きいものは使用されずに廃棄されます。日本のように焼却処分ができるわけではなく、そのまま捨てられ、降り積もっていき、環境問題を引き起こしています。

さらに、大量の古着が流入することで、一着あたりの値段は下がり、数円〜数百円で古着が買えてしまう。
服が激安で買える。これはいいことでしょうか?
そうではありません。これでは新品で数千円のMade in Africaの服は売れないのです。どんなにデザインがよくても、技術があっても、この価格差では適切な競争にはならないのです。
大量に持ち込まれる古着によって、衣類の価格が下落し、現地の繊維産業に大きな打撃を与えています。

私たち「SHIFT 80」は、これらの古着をアフリカ現地でアップサイクルし、古着の送り主である先進国の生活者に提供しています。そして、ここから得た余剰利益の80%をアフリカに還元する取り組みを行っています。

私たちは、単に古着をリサイクルするだけではありません。
アフリカ人デザイナーのアイデア、テーラーの技を取り入れ、遊び心とデザイン性に富んだアイテムに生まれ変わらせることで、新しい価値をもった服をつくっているのです。

私たちのアクションは、持続可能なファッションの未来を築くための警笛であり、カウンターカルチャーのムーブメントです。

日常の選択が、遠く離れた場所の人々や環境に、どれほどの影響を与えるのか思いを馳せてみる。
それは遠く離れた「誰か」の物語ではありません。
おなじ地球に住む「私たち」の物語です。

あなたと私、私たちから、これからつづく物語を変えていきませんか。

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