アップサイクルアート展『I’m still alive みんなは終わりというけれど』5月21〜26日

 

展覧会『I’m still alive みんなは終わりというけれど』を、2024年5月21日(火)から5月26日(日)まで、東京都江東区木場の「EARTH+GALLERY」で開催します。

大量の古着が先進国から寄付や廃棄目的で輸出され、社会的・環境的に大きな影響を及ぼしています。なかでもケニアはアフリカ最大の古着輸入国*であり、古着の最終処分場とされています。

あふれかえる古着の影響で衣料品の価格は安くなり、繊維産業が打撃を受けています。そして、輸入古着のうち40%は品質が悪く、そのまま埋め立てられ環境問題を引き起こしているのです。*

日本国内では、供給される衣料品のうち半数以上(51.8%)が売れ残り、需要に倍する過剰供給は止まっていません。*

また、同様の課題は私たちの暮らしを彩る生花にもあります。生花は規格外などの理由から、美しい状態であるにも関わらず、約60%の花が廃棄されているのが現状です。

本展では、ケニア現地のデザイナーや縫製士とともに古着をアップサイクルしたコレクションを発表し、その利益でスラム支援を行っているエシカル・コレクティブSHIFT80と、まだ美しさがあるにも関わらず廃棄されている花、ロスフラワー®をレスキューしアップサイクルする活動を展開しているRINとが、初のコラボレーション。

ケニアの巨大スラム街キベラの若者とコラボレーションした写真・映像をはじめ、キベラの職人が廃材から生み出した日用品に花をいけた作品、ケニアに送られた古着と日本の着物生地を掛け合わせた新アップサイクルコレクションなどを展示。

これまで見放されてきたものたちから、新たな可能性を見出します。
いま、ここに、生きている。その希望を、ともに探しましょう。

*手放される衣類のうち廃棄される割合は64.8%(環境省 令和2年度ファッションと環境に関する調査 2020年)
*最も多く古着を輸入したアフリカの国はケニアで2億5,959万ドル(UN Comtrade 2022年)
*‘It’s the industry’s dirty secret’: why fashion’s oversupply problem is an environmental disaster(The Guardian 2024年)
*アパレル過剰供給「3つの深淵」狂気はなぜ止められないのか(小島健輔 WWD 2019年)
*Flower Waste: How Farm-Direct Flowers Reduce Floral Waste(The Bouqs 2021年)

 

展覧会概要

  • 会期:2024年5月21日(火)〜26日(日)
  • 時間:14:00-20:00、最終日のみ12:00-17:00
  • 入場無料
  • 会場 :EARTH+GALLERY
  • 東京都江東区木場 3-18-17
  • 東京メトロ東西線 木場駅3番出口から徒歩6分
  • 都営大江戸線 門前仲町駅1番出口から徒歩10分
  • 主催:SHIFT80(cotatsu inc.), RIN
  • 共催:EARTH+GALLERY
  • Google map:
    https://maps.app.goo.gl/u65TMos7MBUW2k5y9

 

展示内容

◆インスタレーション「ゴミに花をいける」

キベラスラムで撮影された、ゴミであふれかえる写真をプリントした大きな幕。この幕に、参加者がアップサイクルした美しい花々をいけることで変化させていくインスタレーションを行います。どなたでも無料でご参加いただけます。
展示終了後、幕は廃棄せずバッグとしてアップサイクルし販売します。

◆Japan × Kenyaエキシビション

ケニアのスラムで暮らす若者とのコラボレーションで製作された写真・動画の展示を行います。写真作品は販売も行います。

◆アップサイクルファッションマーケット

SHIFT80がケニア現地で古着をアップサイクルしたコレクションをはじめ、南部アフリカのエスワティニで生産されたペーパービーズピアスなどを展示・販売します。
また、キベラスラムの職人が廃材をアップサイクルしてつくりだした生活用品に、河島春佳がアップサイクルフラワーでデコレーションした作品も展示・販売いたします。

*本展で販売される写真およびフラワー作品は、原価(プリント代、額装代、送料)をのぞいた全額が、キベラスラムで暮らす孤児や貧困児童の教育費として現地コミュニティに還元されます。

◆ブックコーナー

持続可能な暮らしを考えるヒントとなりそうな書籍を、実験的プライベート書庫「Daily Practice Books」が選びました。会場内で自由にお読みください。購入も可能です。
SHIFT80がケニアの若者と制作した新刊『SAME SAME BUT DIFFERENT おんなじだけど ちょっとちがう』の販売も行います。

イベント

ファッションやアップサイクル、クリエイティブなどについて専門家・有識者の方々をお招きし、より深く掘り下げ、考えるきっかけとなるようなセッションを開催します。
事前のお申し込み不要、無料でご参加いただけます。

5月24日(金)

ささやかなお楽しみ会

5月24日(金)18:30-21:00ごろ開催

「いま、ここにある」瞬間と空間を共有する「ささやかなお楽しみ会」を行います。ZINEのご紹介のトーク以外、めずらしい出し物などはありませんが、SHIFT80メンバーと気軽に会話をしたり、会場併設のカフェバーでおいしいドリンクを楽しんだり、2階のソファでまったりしたり、ブックコーナーの本を読んだりと、どうぞお好きにおすごしください。

ドリンク、フードはキャッシュオンデリバリーです。

ケニアと日本でZINEをつくる

5月24日(金)19:30ごろスタート

SHIFT80の新しいZINE『SAME SAME BUT DIFFERENT おんなじだけど ちょっとちがう』。
ケニアのナイロビと、日本の東京。それぞれで暮らす人の日記や、日常を切り取ったスナップ、ファッション、将来の夢、食事記録などのコンテンツを、同時期に制作して編集しました。ケニアと日本、あわせて33名から寄稿で構成されているZINEです。
ブックデザイン、企画を担当した堅田真衣さんと、このZINEに込めた想いや、楽しみ方について語り合います。

堅田真衣  アートディレクター
2013年 博報堂入社。2013年から2017年までHAKUHODO DESIGNに出向。 代表・永井一史のもとで企業や商品のブランディングに携わる。 2017年からは博報堂本社に戻り、デザイナー/アートディレクターとして、ブランディング、グラフィックデザイン、CI・ロゴマーク開発、商品パッケージデザイン、TV-CM、プロモーションなど幅広い領域のクリエイティブを担当。 Designer / Art Directer 主な賞歴として、CANNES LIONS 2018 DESIGN部門国内選考 ゴールド・日本代表/ADFEST 2016 YOUNG LOTUS 日本選考 ブロンズ/読売広告賞 優秀賞/宣伝会議ARTS卒業制作ゴールド など

 

5月25日(土)

◆「自分らしい」写真と動画

5月25日(土)15:30ごろスタート

誰かが投稿していた映えスポットや構図。それらを真似してみるのも楽しいけれど、もっと自分らしい写真・動画を楽しんで撮ってみたい。
けれど「自分らしい」撮影ってなんでしょうか。SHIFT80のケニア撮影で動画制作に挑戦した、フォトグラファーの下村恵太さんに聞いてみます。

下村恵太 フォトグラファー
1993年熊本県出身。2018年九州ビジュアルアーツ写真学科を卒業し同年、博報堂プロダクツフォトクリエイティブ事業本部に入社。在籍中は広告写真の現場をベースにしながら映像領域においてもCM、ドラマ、短編映画などさまざまな現場を経験し2023年にカメラマンとして独立。
現在はカメラマンとして広告を中心に写真と映像の両方で活動中。

◆「人生が変わるファッション」を考える

5月25日(土)17:00ごろスタート

自分の選んだコーディネートは似合っているの? なんとなくしっくりこない気がする……そんな日がある人も多いのではないでしょうか。
ファッションクリエイターでスタイリストのセイショーコさんをお迎えし、ファッションをもっと楽しむためのヒントについて語ります。スタイリングを通じて新しい自分を発見し、表現できる。そんな人生すらをも変えてしまえる、ファッションの心躍る可能性について考えます。


Guest:セイショーコ ファッションクリエイター
パトリシア・フィールド(『プラダを着た悪魔』『Sex and the City 』他)に師事したことを機にスタイリストとして幅広いメディアの第一線で活躍。
代表作であるアヴリル・ラヴィーン『ハローキティー』ミュージックビデオの衣装デザイン、スタイリングなど、世界のトップアーティストや芸能人のスタイリングを数多く担当。
あらゆるジャンルにおいて独創的であり続ける稀有な才能と、日本のクリエイティブ向上に貢献してきた実績が高く評価され、衣装クリエイティブに限らず手腕を発揮する数少ないクリエイターとして“青髪の奇才”と称されている。
また、近年はこれまでの活動経験を活かし一般ユーザーを対象にした、コーディネートとスタイリングを通じて“素敵な自分”を発見してもらえるようなサービスも提供している。

 

◆スラム在住モデルによるオンライン・キベラガイドツアー

5月25日(土)19:00ごろスタート

ケニアのキベラスラムで暮らすSHIFT80のモデルでアンバサダーでもある、シャロンとロリンズのふたりが地元キベラを生中継、英語でガイドします。インタラクティブなオンラインツアーで、つながりを感じてください。

Ademba Sharon(アデンバ・シャロン)
Cooperative University of Kenya
2002年生まれ。プログラミングを得意とするモデル。好きなことは、人との交流や旅行。
将来の目標は、優れたモデルに成長し、ケニアに自身の撮影スタジオをつくること。他の人々をサポートすること。夢はスラム街を出て世界を旅することと、ナイロビにSHIFT80の店を開くこと。
SHIFT80の支援で大学に通学中。

Rolines Otieno(ロリンズ・オティエノ)
University of Nairobi
1992年生まれ。好きなことは旅行、バスケットボール、農業。一番のお気に入りのスポーツはボクシング。モデル、演技、ダンス、DJといった幅広い分野で才能を発揮する。
将来は音楽プロデューサーとしてのキャリアを築くこと、DJアカデミーを開設しキベラスラムの才能ある若者たちを支援することを目標としている。
夢はキベラだけでなく世界的に優れたモデル兼俳優に成長すること。

 

5月26日(日)

「いまあるものを活かす」から発想する 

526日(日)13:00ごろスタート

できるだけ環境や人に負荷をかけない、そんなサステナビリティ前提のクリエイティブの楽しさを、もっと広げていきたい。
そんな思いをもつふたり、古着×着物のアップサイクルコレクションを発表したSHIFT80代表の坂田ミギーと、まだ美しさのある花:ロスフラワー®を使った作品を手がけるRIN代表の河島春佳が対談形式で語り合います。

 

坂田ミギー(さかたみぎー / クリエイティブディレクター/エッセイスト)
旅の途上で出会ったアフリカの孤児・貧困児童と女性へのサポートを目的としたエシカルコレクティブ「SHIFT80」代表。
著書に『旅がなければ死んでいた』(KKベストセラーズ)、『かわいい我には旅をさせよ ソロ旅のすすめ』(産業編集センター)など。
旅の途上で出会ったアフリカの孤児・貧困児童と女性へのサポートを目的としたエシカルアパレル「SHIFT 80」代表。
アフリカの若者が持つ才能発掘、コラボレーションを通じて得た余剰利益の80%以上をアフリカに還元するビジネスモデルで世界のシフトを目指す。

河島春佳(かわしま はるか / フラワーサイクリスト)
長野県生まれ。大自然の中で幼少期を過ごし自然を愛するようになる。2014年頃から独学でドライフラワーづくりを学び、2017年 生花店での短期アルバイト時に、廃棄になる花の多さにショックをうけたことから、フラワーサイクリスト®︎としての活動を始める。

2019年ロスフラワー®︎を用いた店舗デザインや、装花装飾を行う株式会社RIN を立ち上げる。ミッションとして掲げる花のロスを減らし花のある生活を文化にするために活動中。

 

プレゼンテーション:KIBERACTION(キベラクション)

5月26日(日)14:30ごろスタート

SHIFT80の写真・動画作品を手がけてきた、ふたりのクリエイター。ビデオグラファー池谷常平と、フォトグラファー政近遼が、ケニア・ナイロビのキベラスラムで新たなプロジェクトをスタートさせます。

「キベラクションは、その名の通り、キベラとアクションを結びつけた造語です。今回は現地でカメラマンを育てるためへのアクション。
カメラがなければ何もできない僕らが、カメラでできることを探ります」

熱量あふれるプレゼンテーションにふれることで、あなたのなかにもきっと次のアイデアの種が生まれるはずです。


池谷常平(いけや つねへい / ビデオグラファー)

1981年八王子生まれ。
高校時代から裏原カルチャーに憧れ、アパレルの世界で働き始める。
ライターに転向しファッション誌等で寄稿。
その後、クラブイベントなどの主催を経て、30歳で独学で映像制作を始める。
現在は、小規模の映像制作チームで企画・構成から撮影、編集まで全てを手がける。


政近 遼(まさちか りょう / フォトグラファー / TRIVAL inc)

1987年 広島生まれ
2013年博報堂プロダクツアシスタントと して入社し髙橋秀行氏に師事。
2016年 博報堂プロダクツ、フォトグラファーとして活動開始。
2022年 独立。TRIVAL所属
人物撮影を中心に広告、雑誌、CDジャケットなど幅広く活動。 躍動感のある力強いポー トレートや、被写体の素の姿を引き出すスナップ写真を得意とする。 近年はCFやMVなどの撮影も行なっている。

 

◆スラム在住モデルによるオンライン・キベラガイドツアー

5月26日(日)16:00ごろスタート

ケニアのキベラスラムで暮らすSHIFT80のモデルでアンバサダーでもある、シャロンとロリンズのふたりが地元キベラを生中継、英語でガイドします。インタラクティブなオンラインツアーで、つながりを感じてください。

Ademba Sharon(アデンバ・シャロン)
Cooperative University of Kenya
2002年生まれ。プログラミングを得意とするモデル。好きなことは、人との交流や旅行。
将来の目標は、優れたモデルに成長し、ケニアに自身の撮影スタジオをつくること。他の人々をサポートすること。夢はスラム街を出て世界を旅することと、ナイロビにSHIFT80の店を開くこと。
SHIFT80の支援で大学に通学中。

Rolines Otieno(ロリンズ・オティエノ)
University of Nairobi
1992年生まれ。好きなことは旅行、バスケットボール、農業。一番のお気に入りのスポーツはボクシング。モデル、演技、ダンス、DJといった幅広い分野で才能を発揮する。
将来は音楽プロデューサーとしてのキャリアを築くこと、DJアカデミーを開設しキベラスラムの才能ある若者たちを支援することを目標としている。
夢はキベラだけでなく世界的に優れたモデル兼俳優に成長すること。

◆ワンポイント リメイク体験

5月25日(土)、5月26日(日)開場時間内
シルクスクリーンプリントによるカスタマイズや、アイロン圧着シールを使ったリメイクを楽しみましょう。会場に用意されたデザインから、お気に入りのものを選んでプリントできます。リメイクしたいTシャツをお持ちください(参加費1,000円)

 

最新情報

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